森永乳業は2017年5月11日からサプリメント「ラクトフェリンオリジナル」をリニューアル発売すると発表しました。
このサプリメントは、ラクトフェリンを600mg配合していることが製品のアピールポイントとなっています。
森永乳業は、サプリメント「ラクトフェリンオリジナル」を 5月 11 日(木)より通信販売限定にてリニューアル発売いたします。
さて、ここで質問です。
ラクトフェリンとは一体何なのでしょう?
インターネット上で検索された形跡を探ると、実は多くの女性が密かに関心を抱いているようです。
今回はラクトフェリンについて、なるべく分かりやすくご紹介します。
ラクトフェリンとは?
日本ラクトフェリン学会や森永乳業の公式サイトを見ると、ラクトフェリンとは次のようなものとされています。
乳や涙、唾液、血液などに存在している感染防御機能を持つ機能性乳タンパク質
主に人間の母乳、特に出産後の間もない時期に多く含まれている成分で、上記のように体内の分泌液などにも存在しています。
外部からのウイルスや細菌などの侵入を防御することから健康維持に重要な役割を果たすと考えられているものです。
ラクトフェリンの主な効果
ラクトフェリンの働きとしては次のようなものが示されています。
- 発がん予防
- 感染防御
- ピロリ菌・歯周病菌など抗菌・抗ウイルス
- ビフィズス菌の増殖を促進
- 貧血の改善
- 抗炎症作用
- 脂質代謝の改善による内臓脂肪の低減
- 肌のシミ・シワ・乾燥の改善
この中で、特に美容に密接に関わりがあり多くの女性が興味を示す働きをピックアップしてみましょう。
ビフィズス菌の増殖促進
ビフィズス菌は人間の腸内に最も多く存在している善玉菌です。
市販のヨーグルトにもビフィズス菌入りを製品のアピールに使っている企業は増えているのでご存知の方も多いでしょう。
ビフィズス菌の主な効果は次の通りです。
- 腸内で乳酸と酢酸(さくさん)を作り出し悪玉菌の働きを抑制することで腸内環境を整える
- 腸の動きを活発にし便通を促す
- ビタミンB群・葉酸を生み出す
- 免疫機能の向上
多くの人が真っ先に思い浮かぶのは整腸作用、つまり便秘に良いという点です。
便秘は女性を悩ませる代表的な症状のひとつ。
ラクトフェリンは、このビフィズス菌が増えるのを助けるという研究結果が報告されているのです。
また、腸内の悪玉菌(カラダに悪い物質を生み出す菌)の成長を抑制する働きも持っているので、ビフィズス菌増加の促進と悪玉菌の抑制のふたつの働きで腸内環境を整えることになります。
貧血の改善
ラクトフェリンは、鉄の吸収に優れていることが分かっています。
鉄分は元々摂取しにくいことから不足がちになります。
ラクトフェリンには鉄と結びつきやすい性質があることから、鉄分とラクトフェリンを一緒に摂取すると通常より効率よく鉄分を摂取することが可能になります。
貧血の多くは鉄分の不足によって起こることから、ラクトフェリンは貧血の改善に効果的だと考えられているのです。
内臓脂肪の低減によるダイエット
内臓脂肪は、体内の腸管付近にある脂肪のことです。
皮下脂肪とは異なりカラダの内側に脂肪がついているので外見は痩せていても実は内臓脂肪が多い隠れ肥満が問題となっています。
内臓脂肪が増えると善玉コレステロールが減ったり血管が収縮するなど体に有害な事態を引き起こす物質が増加するため、動脈硬化や糖尿病などのリスクが高まります。
ラクトフェリンは動物実験や臨床実験により内臓脂肪の蓄積抑制・減少に効果が見られたと報告されていることからダイエットにも有用だと考えられています。
ラクトフェリンは胃や小腸で分解されるのですが、胃で分解されてしまうと内臓脂肪の低減に効果が見られないので、腸まで届く脂溶性のラクトフェリンの摂取が重要とされています。
肌トラブルの改善
ラクトフェリンを配合したジェルを40代~50代の女性11人に1か月使用してもらったところ、肌の水分量やバリア機能が向上され、シワが平均40%改善されたという実験結果があります。
これは日本ラクトフェリン学会で発表されており、肌のシミやシワ、乾燥などに有用だということが判明してきています。
シワへの作用
肌を美しく保つためにはエラスチンと呼ばれる成分が重要と言われます。
コラーゲンと呼ばれる弾力性があって肌の細胞同士を結合する物質は多くの女性がご存知だと思います。
エラスチンは、このコラーゲンを結合する働きがあり、自身も弾力性を持った成分です。
つまり簡単に言えば、モチモチの美肌を作るために重要な役割を持っているということです。
ラクトフェリンは、このエラスチンの産生を促す働きがあることが研究により導き出されています。
これが、ラクトフェリンが肌のシワ改善に有効であるとする理由です。
シミへの作用
また、ビタミンCよりも高いメラニン生成の抑制作用があるので、シミへの働きも示唆されています。
乾燥への作用
ラクトフェリンは肌への浸透性に優れており、真皮まで成分が届くことから肌の内側から潤いを与え水分量がアップ。
乾燥肌への有効性も実証されています。
ラクトフェリン配合のサプリメント・食品
以上がラクトフェリンの主な働きです。
これを利用した製品も続々と発売されています。
特に多いのが整腸作用をメインとしたヨーグルトやサプリメント。
それに内臓脂肪の減少をPRしたサプリメントが目立ちます。
サプリメント
DHC ラクトフェリン サプリメント
ライオン ナイスリムエッセンス ラクトフェリン
ちょーぐると
ヨーグルトドリンク
森永 ラクトフェリンとビフィズス菌BB536
コスメ
ラクトフェリンを配合したスキンケアアイテムです。