ニキビは、いくつかの原因が重なって炎症を引き起こす皮膚の症状です。
あまりに重症だったりセルフメディケーションでの対処が困難な場合は、医者(皮膚科)の受診をおススメします。
改善しない・悪化するといった状況にも拘わらずインターネットで怪しげな情報にすがるのは時間と労力の無駄になるでしょう。
ということを踏まえた上で、この記事ではニキビの発生原因から現在考えられている普段のニキビ対策方法をご紹介していきます。
治す、というよりは予防という意味合いを重視しているので、その点は勘違いのないようご了承ください。
ニキビができるメカニズム
詳しくは、ニキビの発生と原因について取り上げた記事をご覧ください。
簡単にまとめるなら、ニキビはホルモンバランスの乱れによる皮脂の分泌異常が大きく関わっています。
ニキビの原因としてストレスや食生活、睡眠などが挙げられるのは、全てこのホルモンバランスを乱す可能性があるものになります。
ニキビ肌への対策
様々なニキビ対策法がありますが、どの方法も大体3つのジャンルに分類できます。
3つに分けていますが、全ては皮脂の分泌を正常にするという目的では一致。
ニキビ対策の基本は「ホルモンバランス正常化」「ビタミンB摂取」「肌を清潔に保つ」という3つと言い換えてもよいでしょう。
進行中のニキビはもちろん、ニキビ痕やシミ、凸凹クレーターなどの消し方も基本的にはこれらの対策がベターとされています。
外科的な方法や薬剤を用いる化学的な方法など、選択肢はたくさん存在しています。
しかし万が一のリスクを考慮すると、可能な限りこれからご紹介する、自然な、カラダの機能を活性化・正常化してニキビを何とかしていく方法が好ましいと言えます。
ホルモンバランスの正常化
皮脂の過剰分泌はホルモンバランスの乱れが原因とされています。
ホルモンが増えたり減ったりするとカラダに不調が現れます。
肌には皮脂が必要以上に分泌され、毛穴の詰まり・アクネ菌の繁殖する環境を整えてしまうのです。
ホルモンは環境や体内に変化が起きてもカラダの働きを一定に保ってくれるという調整を担う化学物質。
【脳下垂体・甲状腺・副甲状腺・副じん・すい臓・生殖腺】などの内分泌腺と呼ばれる場所で作られ、血液を通して全身に送られる。
ホルモンバランスを整えるには?
ホルモンバランスが乱れる原因はいくつも考えられますが、特に注目されているのは「ストレス」「睡眠不足」「疲労」と言われています。
不健康で精神的な負荷が高いとホルモンバランスが崩れてしまうということです。
つまり、ホルモンバランスを整えるには
- ストレスを解消する
- 十分な睡眠時間を確保する
- 疲労を溜め込まない
という、健康的に生活する上で、ごく当たり前のことが必要とされています。
ビタミンB群で皮脂コントロール
『肌が荒れたらビタミン不足』
かなり昔から言われてきている言葉ですが、それもそのはず。
ビタミンは肌に影響を及ぼす種類がいくつも存在しているのです。
その中でもビタミンB2には、皮脂の分泌を調整する働きがあるので積極的な摂取がオススメされます。
ビタミンB2は下のような食材に多く含まれています。
- 牛レバー
- 3.0mg
- 豚レバー
- 3.6mg
- アーモンド
- 1.06mg
- 納豆
- 0.56mg
- うなぎ
- 0.48mg
- 卵
- 0.43mg
- 牛乳
- 0.15mg
- 小松菜
- 0.13mg
たまご・納豆・乳製品(牛乳)など身近で手に入れやすいものばかりです。
スキンケアで肌を整える
肌を清潔に保つ
ニキビは皮脂が過剰に分泌、毛穴が詰まってアクネ菌が繁殖することで発生します。
つまり常に肌環境を清潔に整えておくことは菌の繁殖を防ぐことに繋がります。
空気中のホコリや汚れはもちろん、シャンプーや洗顔剤、スタイリング剤、メイク汚れが毛穴に入っても肌に悪影響を与えるので注意が必要です。
夜の洗顔後は、枕やシーツなど肌に触れる寝具の雑菌にも気を配りましょう。
おとなニキビは乾燥から肌を守るために皮脂が過剰分泌されるというのがトラブルのひとつ。
乾燥を防ぐために日頃からのスキンケア保湿が重要となります。
保湿ケアで肌にうるおいを与える
また肌にうるおいを与えることは、ターンオーバーを正常化することに繋がります。
ターンオーバーは肌の新陳代謝、肌細胞が生み出されるサイクルのこと。
肌は常に一定のサイクルで生まれかわるので、このターンオーバーが乱れるとトラブル肌の修復も進まなくなります。
肌を正常に美しく保つためにもしっかりとした保湿ケアを行いましょう。