スキンケア

3大保湿因子【皮脂膜・セラミド・NMF】の働きとは?

肌の3大保湿因子「皮脂膜・細胞間脂質(セラミド)・NMF(天然保湿因子)」の解説

保湿は『コスメで外から与えるもの!』というイメージがありますか?

でも、保湿って本当は肌が最初から持っている要素なんです。

肌が本来持っている天然の保湿因子は3つあると言われます。

微笑む女性

スキンケアではこれを3大保湿因子と呼んでいるのです。

肌のうるおい不足や乾燥肌に悩む女性に向けて、わかりやすく肌の持つ3つの保湿因子を解説していきましょう。

肌の構造を分かりやすく解説!

3大保湿因子を知るために、最初に肌の構造をチェックしておきましょう。

肌の断面図

肌の断面図

肌の断面図を見ると分かりやすいでしょうか。

肌は大きく分けると、外側の表皮と内側の真皮で出来ています。

真皮より内側は皮下組織と呼ばれ皮下脂肪があるエリア。
イメージとしては、肌というよりはカラダといった方がよいかもしれません。

3大保湿因子というテーマでは重要性が薄いので皮下組織の説明は省きます。

表皮

乾燥肌のメカニズム(断面図)

肌の外側は表皮と呼ばれるパーツです。
一般的な皮膚のイメージは、この表皮でしょう。

外側に位置するだけあって、肌を紫外線・ホコリ・細菌といった外敵から守り、肌の水分が蒸発しないように保湿する機能的な役割が多い部分です。

表皮の構造

肌の表皮の構造「角質層・顆粒層・有棘層・基底層」

表皮も細かく見ると階層に分かれています。

角質層が最も外側に位置していて、そして最もメジャーな層と言えます。

4つの層の説明

下に4つの層の説明を記載しましたが、赤字の部分だけ見てもらえればOKです。

角質層(かくしつそう)
角質層細胞、または角層と呼ばれる階層。表皮の最上位に位置しています。

肌の保湿や紫外線などからのバリア機能の要と言える場所で、角層の状態が美肌の決め手になると考えられています。

また、ターンオーバーで生え変わった皮膚(古い角質と呼ばれるもの)はここで役目を終えて破棄されます。

『古い角質層が肌に残ってトラブルを起こす』といったセリフを見たり聞いたりしたことはありませんか?
スキンケアと角質層は切っても切れないものなのです。

そして3大保湿因子が存在するのも角質層になります。

顆粒層(かりゅうそう)
顆粒細胞層とも呼ばれる、有棘層の上に位置する階層。

細胞内にケラトヒアリン顆粒が見られるために名付けられています。

有棘層(ゆうきょくそう)
基底層の上に位置する階層で、有棘細胞層とも呼ばれます。

細胞同士が棘(とげ)のようなもので繋がっていることから名付けられています。

基底層(きていそう)
表皮の底に位置する階層で、基底細胞層とも呼ばれます。

ここの細胞が分裂して約1か月ほどかけて角質層まで上がっていく流れをターンオーバーと言います。
ターンオーバーは通常、肌の生え変わり・新陳代謝と説明される仕組みです。

真皮

美肌を司るコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸

表皮に覆われた肌の奥は真皮と呼ばれるパーツ。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といったスキンケアで知られる成分で構成されたエリアです。

真皮は肌のハリ・弾力といった形の美しさに関わる重要な部分。
肌を根本的に改善していくスキンケアは、この真皮の部分まで成分を届けることが重要となってきます。

3大保湿因子とは?

因子とは、その物事に影響を与える要素、ファクターのこと。
この記事だけで言うなら「成分」や「物質」と置き換えることもできます。

これから説明するのは、肌にある保湿の働きをする3つの成分のことです。

その3つの成分とは

皮脂膜 角質細胞間脂質 天然保湿因子

です。

3大保湿因子

皮脂膜

皮脂(ひし)は、肌から分泌される油分。
皮脂膜は、皮脂と汗が混ざった成分で肌を覆うヴェールのような存在です。

毛穴の皮脂腺と皮脂

肌の断面図を見るとわかりますが、毛穴の側面にある皮脂腺があります。
ここから肌の表面に油分が出てくるので、肌ケアをサボると毛穴の詰まりの原因になります。

スキンケアでは、この毛穴の詰まりを重視して『皮脂は肌の天敵』扱いをされます。

しかし、油分ということは、つまり天然のスキンケアクリームと言えるもの。
肌のうるおいを閉じ込めたり、肌を外部の刺激から守るという役割を果たす重要な成分なのです。

だからこそ、最近のスキンケアでは「過剰に皮脂を除去する」のではなくて、適度に皮脂を残す皮脂量のコントロールを目指すやり方が増えています。

角質細胞間脂質

肌バリアで刺激から守る「セラミド」

角質層の細胞と細胞の間にある脂質のことを角質細胞間脂質(かくしつさいぼうかんししつ)、もしくは細胞間脂質と言います。

角層にある無数の細胞は、それぞれ隙間を開けて位置しています。
細胞間脂質は、そんな細胞同士の隙間を埋めるように存在します。

隙間を埋めることで紫外線やチリ・ホコリ・細菌といった外部刺激から肌を守ったり、肌の水分が蒸発するのを防ぐ肌バリアを担ってくれます。

分かりやすい例え
よく用いられる例えとして、レンガとセメントの関係が挙げられます。

レンガが細胞、セメントが細胞間脂質。
積み重なったレンガの隙間を埋めるセメントが細胞間脂質、そんなイメージです。

ラメラ構造

肌のラメラ構造の図解

角層細胞の隙間を拡大すると、ラメラ構造という形をとっています。

ラメラ構造というのは、ミルフィーユ状を想像してください。
水分と油分(脂質)が交互に重なったミルフィーユ状、それがラメラ構造です。

この油分が細胞間脂質(セラミド)になります。

主成分「セラミド」

6種のセラミドの働き「肌バリア」「保湿」

「細胞間脂質=セラミド」という説明がされることもありますが、それは多くを占める脂質成分がセラミドだからです。

一般的なスキンケアでは「細胞間脂質=セラミド」の方が分かりやすいので、そう思って良いでしょう。
セラミドが保湿成分としてスキンケアで重視されるのは、こういった肌バリアの主成分であるからです。

セラミドについては、それだけで記事1つ分の説明になりますので別の記事扱いにしました。
乾燥肌や敏感肌が気になる女性はもちろん、スキンケアを調べているなら下の記事をご覧ください。

天然保湿因子

NMF(天然保湿因子)の出来る流れ

NMF(Natural Moisturizing Factor)という名前の方がメジャーなのかもしれない天然保湿因子。

主な成分はアミノ酸。
肌がターンオーバーで基底層から角質層に押し上げられていく過程で作られて角層細胞内に存在します。

NMFの産生過程
  1. 顆粒層のプロフィラグリンが角層細胞に移行
  2. プロフィラグリン分解されフィラグリンに
  3. フィラグリンが分解されてアミノ酸に
  4. アミノ酸からNMFが作られる

水分を取り込んで維持する働きに優れていて、セラミドと主に肌を保湿する成分として名前が挙げられます。

肌のうるおい不足や乾燥肌、肌の不調を感じる女性は、下の記事でNMFの肌への働きをご確認いただくと良いかもしれません。

以上の皮脂膜・細胞間脂質(セラミド)・天然保湿因子(NMF)が肌のうるおいを維持して健康で正常な肌を作るために重要な3大保湿因子です。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で【公式】ビューティーライブラリ~美容の図書館~をフォローしよう!