夏は肌が疲れやすい季節というのはスキンケア関連の情報で見かけるフレーズです
肌の疲れ、肌疲労など言い方は様々ですが、何かとカラダに負担が掛かりやすい夏
肌も例外ではないようです
でも実際に肌の疲れ・肌疲労と言われて、すぐにイメージが出来る人はどのくらいいるのでしょう?
かなり曖昧な感じで頭に浮かぶだけなので、改めて肌疲労というキーワードを調べなおしてみました。
すると明確になってきたのは、肌疲労・肌の疲れというものが具体的に定義されていないということ。
それにもかかわらず、夏のスキンケアでは肌の疲労が重要な要素として取り上げられます。
ここで肌疲労について情報をまとめて明確にしてみましょう。
肌疲労とは?
肌疲労は肌にとってマイナスの状態を指しています。
これはどんなメディア掲載情報を見ても同じです。
肌疲労という言葉の共通した定義がないので、一般的にどのような意味で使われているのかを明確にしておきましょう。
疲労の意味
疲労が疲れを指しているのは皆さんがご存知のとおりです。
ですが、ここで疲労という言葉を再認識してみましょう。
「疲労および疲労感の分子・神経メカニズムとその防御に関する研究」という国の研究結果では疲労を
過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態
と定義しています。
公の文章とは難しい言葉ばかりを使いますね。
これを分かりやすいく言い換えると
『身体・心が働きすぎ、または病気により、気だるさ・ネガティブさ・休みたい意思などを複合的に感じる状態』
になるのでしょうが、さらに簡潔に
とした方がわかりやすいかもしれません。
体力・気力がゼロに近づくほど疲労が蓄積されていくわけです。
肌疲労の一般的な使われ方
疲労の定義を踏まえての肌疲労の意味ですが、ここでは様々な情報メディアの掲載内容から、どのような意味で「肌疲労」を用いているかを洗い出しました。
ここではスキンケアや美容で使われている肌疲労がどんな意味なのかを把握することが目的なので、各メディアの言葉の使い方の傾向を掴むことが最も適しているはずです。
そこから見えてきたのは、肌疲労とは次の4つのどれかを指し示すということでした。
【case1】肌トラブルの状態
シミ、シワ、肌のくすみ、ニキビといったトラブルを引き起こした肌
そのような肌トラブルの状態を肌疲労と呼ぶケース
疲労という単語の意味がマイナス状態を指すので用法としては最も適していると考えられます。
様々なインターネットメディアの掲載情報でもこの意味で用いられるケースが多いようです。
【case2】肌トラブルの原因
シミやシワ、肌の黒ずみなど肌のトラブルを引き起こす様々な原因
例えば紫外線ダメージ、肌の乾燥、季節の変化による肌への負担、睡眠不足、食生活など生活習慣の変化など
これらのマイナス要因のひとつ、もしくは複数を指して肌疲労と呼ぶケースがあります。
【case3】肌に影響のある肉体疲労
仕事が忙しい、バタバタしている、休む暇がないといった肉体疲労の原因
肉体疲労によりカラダの働きが鈍って肌の維持が疎かになるといったケースは当然考えられます。
(例えばターンオーバーが乱れる、皮膚の再生が遅れるなど)
『カラダの疲れが肌に出てきた』
このように肌に間接的に関わる肉体疲労の原因を肌疲労と呼ぶようです
【case4】肌の自覚症状
『肌の調子が何となく悪い』
『化粧のノリが悪い』
『肌にハリが無い』
こういった肌に関する自覚症状を指して肌疲労と呼ぶケースが見られます。
肌疲労の定義
以上、4つの肌疲労という言葉の使われ方をご紹介しました。
実際のところ、この4つもなぜ肌トラブルが起きたのかという「原因」とどのような肌トラブルが起きたのかという「結果」に分けることができます。
ということで、当サイトでは肌疲労をシンプルに
生活の中で肌トラブルを起こす外的&内的要因、または起きた結果そのもの
と定義します。
当サイトのオリジナルではありますが、図解すればこのような感じになるでしょう。
肌疲労からの回復方法
肌の疲労が貯まると顔色が悪くなり目にもクマが出来ます。
これは血流の悪化により引き起こされる状態です。
肌の疲れを回復させるには血流を促す必要があります。
血流の促進方法はひとつではありません。
やり方は様々です。
その方法をいくつか挙げましょう。
マッサージ
血行促進の方法としては最もメジャーなやり方
凝り固まった筋肉をほぐすことで滞った血液の流れを徐々に促進。
同時に体温や代謝などの向上を図ります。
スキンケアでマッサージと言えば、殆どの場合は顔のリンパマッサージを指すでしょう。
リンパマッサージのやり方は別の記事で取り上げていますのでそちらをご覧ください。
また、顔のリンパマッサージと同じく女性の関心が高いデコルテのマッサージ方法についても別記事でご紹介しています。
合わせてご覧ください。
肌を暖める
マッサージと同じく血液の流れを促進するやり方としてメジャーなのが温める方法
肌を温めることで血管が拡張するので、血流が促されます。
全身であればしっかりとした入浴が効果的、顔であれば蒸しタオルを利用した温め美容法が適しています。
白湯を飲んで体温アップを狙うのも健康的で良いかもしれません。
肌を冷やす
同じ血流の促進が目的なのに、今度は冷やすというやり方です。
血流 = 冷やす
が、いまいち結びつかない人も多いでしょう。
冷やすという行為は、アイシングという形の治療法として行われることがあります。
疲労軽減や炎症の緩和など色々な意味がありますが、その中には止血、血流を鈍らせる目的も含まれます。
つまり
冷やす=血流が鈍くなる
ということになります。
そのため、ただ冷やすだけなら肌にとってはデメリットになるようです。
では一体なぜ冷やすのか・・・?
この方法では、短時間だけ冷やすことで毛細血管に刺激を与えることで、体温を温めようとする反動により血流の促進を狙っています。
例えば肌の疲労が出やすい目の周辺のクマ、顔のくすみなどを部分的に冷やすことで結果的に血行を促進に繋げようというわけです。
時間にして10秒程度。
気になる疲れ肌に冷水をあててみては?
冷やすことと肌の疲労回復については、以下の書籍が参考になるのでご紹介しておきます。
食材や栄養など広く疲労回復について取り扱っているので、疲れを感じている人は目を通してみると良いかもしれません。
入浴で疲労回復
入浴はカラダを温めて血行促進に有効なので肌の疲労回復に適した方法です。
熱いお湯より、ある程度ぬるめのお湯の方が肌への負担が少ないと言われています。
そして美肌系の入浴剤を使うのも良いでしょう。
ここでおススメしたいのはマグネシウム入りの入浴剤。
マグネシウムは肌の代謝をアップさせターンオーバーを整えることで肌を健康に保つと言われています。
さらにマグネシウムは経口摂取よりも肌からの方が吸収効率が高いと言われています。
マグネシウムはミネラルなので、バスソルト系の入浴剤がミネラル豊富でおススメです。
なお、お風呂上り後はすぐにスキンケアを行いましょう。
入浴で補充した肌の水分が時間経過で減少するため、できれば10分以内にはスキンケアを行えるとベストです。