女性や美容のイメージが強いフルーツのひとつが苺(いちご)。
甘さと酸っぱさを持つ人気のフルーツですが、実は美容にもプラスの働きをする成分が含まれています。
ビタミンCや食物繊維が豊富なので美肌づくりや便秘の悩みにおススメです。
記事ではもう少し細かくいちご成分と働きをご紹介しています。
普段食べているいちごの美容パワーを再確認して、明日からの美活に役立ててみましょう。
いちごのおさらい
いちごはバラ科オランダイチゴ属の植物。
一般的には果物と言う扱いで食べられますが、正確には野菜に分類されます。
いちごの果実は、ツブツブの痩果(そうか)と呼ばれる部分。
赤い実のような部分は果托(かたく)といって痩果を守るために存在しています。
細かく見ると常識的に知られている知識と実際が異なる部分が多いようです。
日本を代表するフルーツのひとつで、全国各地で様々な品種が栽培されています。
生産量No.1は栃木県の「とちおとめ」。
その他、福岡県「あまおう」や佐賀県「さがほのか」なども有名です。
スーパーなどで購入できる他、畑で直接もぎ取ってそのまま食べる「いちご狩り」もレジャー感覚で人気となっています。
いちごの栄養成分
いちごは粒の大きいものから小さいものまで種類が様々で、1粒〇グラムと言うのが難しいものです。
目安として10g~40gの幅があると考えると良いかもしれません。
この大まかな基準で考えると、いちご100gの栄養とは小粒なら10個ほど、大粒なら2.5個ほどに含まれる成分と言えます。
- カロリー
- 34kcal
- 水分
- 90g
- たんぱく質
- 0.9g
- 脂質
- 0.1g
- 脂肪酸
0.07g
- 炭水化物
- 8.5g
- 食物繊維
- 1.4g
- 水溶性食物繊維
- 0.5g
- 不溶性食物繊維
- 0.9g
- 糖質
- 7.1g
- カリウム
- 170mg
- カルシウム
- 17mg
- マグネシウム
- 13mg
- リン
- 31mg
- 鉄
- 0.3mg
- 亜鉛
- 0.2mg
- 銅
- 0.05mg
- マンガン
- 0.2mg
- ビタミンA
- 1㎍
- βカロテン
- 18㎍
- ビタミンB1
- 0.03mg
- ビタミンB2
- 0.02mg
- ナイアシン
- 0.6mg
- ビタミンB6
- 0.04mg
- 葉酸
- 90㎍
- ビタミンE
- 0.6mg
- パントテン酸
- 0.33mg
- ビオチン
- 0.8㎍
- ビタミンC
- 62mg
いちごにはビタミンCや食物繊維が豊富で抗酸化作用を持つポリフェノールも含んでいるため、美容への働きが期待できます。
また、虫歯予防ガムでお馴染みのキシリトールが含まれているのも特徴のひとつになっています。
デンタルガムに含まれているキシリトール。
これは糖アルコールという小腸で吸収されにくい天然の物質。
キシリトールは虫歯の原因となる歯垢や酸を作らないことから虫歯の原因にならず虫歯の発生や進行を防ぐといわれています。
糖として吸収されにくいのでダイエットにも用いることができる優秀な成分ですが、いちごには100g(乾燥)中に360mgも含まれるのです。
では、もう少し具体的ないちごの美容効果を見てみましょう。
ビタミンC&抗酸化で美肌づくり
いちごのビタミンCは春の果物の中ではキウイと同レベルという豊富な含有量です。
ビタミンCは不足すると抵抗力が下がるので風邪の予防におススメされますが、美容にとっても重要なビタミン。
体内でコラーゲンを作り出すときに使われます。
コラーゲンは肌の細胞と細胞を繋ぎ合わせるタンパク質の一種で、弾力性を持っているのでモチモチとしたハリのある肌を作るために欠かせません。
また、いちごに含まれるアントシアニンと呼ばれるポリフェノールとビタミンCは抗酸化作用があります。
カラダは活性酸素が細胞を酸化させることで老化していきます。
老化するということは、肌からハリやツヤが消えていき、シミやシワが増え、ターンオーバーと呼ばれる肌の新陳代謝も衰えます。
肌から美しさが消えることになります。
抗酸化作用を持つ物質は、この活性酸素を除去する働きがあるためアンチエイジングに有効として重視されているのです。
ビタミンCと抗酸化作用という2つのパワーがいちごの美肌づくり注目ポイントになります。
食物繊維で腸内を整える
100gあたり34kcalと低カロリーないちご。
食べ過ぎなければヘルシーなダイエット向きのフルーツと言えます。
それだけではなく、いちごは食物繊維を豊富に含んでいます。
食物繊維は小腸で吸収されず大腸で発酵されることで善玉菌を増やすエサになるといった腸内環境の改善に役立ちます。
また便の排出を促す働きもあることから、便秘の解消に繋がる重要な成分です。
現代人は慢性的に食物繊維不足に陥りやすいく、国が推奨する摂取量に届いていないのが実情です。
積極的な摂取がおススメされています。