スペルト小麦(英語:Spelt Flour / Spelt Wheat)は、一般的に使われている普通の小麦の原種とされている古代穀物。
歴史を遡ると9000年以上前から栽培されていたとされています。
ドイツを中心にパンの材料として用いられており、ドイツではDinkel(ディンケル)、スイスではSpelz(スペルツ)、イタリアではFarro(ファッロ)と呼ばれています。
硬い殻を持ち劣悪な環境や汚染、害虫といった敵から身を守る能力が高く、農薬をほとんど使う必要がないスペルト小麦。
通常の小麦より自然に近いことからオーガニックフードとして日本でも注目を集め始めています。
スペルト小麦に関する情報は少ないですが
- 普通の小麦と何が違うのか?
- 優れた点とは?
についてまとめました。
スペルト小麦は普通の小麦より栄養価が高い
スペルト小麦と普通の小麦100gで栄養価を比較すると、全体的にスペルト小麦の方が勝っていることがわかります。
- カロリー
- 367kcal
- 脂質
- 1.6g
- たんぱく質
- 9g
- 炭水化物
- 75.1g
- 食物繊維
- 2.8g
- 糖質
- 72.3g
- ナトリウム
- 1mg
- カロリー
- 400kcal
- 脂質
- 3.3g
- たんぱく質
- 13g
- 炭水化物
- 70g
- 食物繊維
- 13g
- 糖質
- 60g
- ナトリウム
- 3.3mg
食物繊維が豊富なので、大腸の活動を活発にし便を促したり善玉菌を増やすといった腸内環境を整える働きが期待できます。
他にもミネラルやアミノ酸も多いといわれており、普通の小麦より多くの栄養を与えてくれるのです。
小麦アレルギーの発症率が低い
ヨーロッパでは過去の経験からスペルト小麦は通常の小麦に比べてアレルギーの発症が低いと言われています。
過去30年ほどで85%から90%の人はアレルギー症状が現れていないそうです。
もっとも、小麦アレルギーは発症条件が人によって様々で医学的な立証が難しいとされています。
アレルギー持ちの人はスペルト小麦の仕様に関して医師の判断を仰ぐ必要があるのでお気を付けください。
豊かな風味が抗酸化パワーを与える!?
スペルト小麦を使ったパンには独特で豊かなナッツ風味の香りや味わいがあります。
これはスペルト小麦に含まれるフェノール化合物(ポリフェノール)によるものとされており、抗酸化作用が期待されています。
抗酸化とは、老化の要因とされる体内の活性酸素を除去する働きのことでアンチエイジングにおいて重要な物質です。
スペルト小麦を使った製品
既にインターネットではスペルト小麦、及びスペルト小麦を使った製品が流通しているので簡単に手に入れることができます。
おススメの製品をいくつかご紹介しますので興味があれば各通販サイトをご利用ください。