お蕎麦の素であるソバの実。
日本で蕎麦と言えば年越しそばが思い出されます。
一見すると美容とは縁遠いようにも思えますが、そんなことはありません。
実は女性にウレシイ成分が含まれているのです。
特にむくみに悩む女性、肌の悩みを持つ女性にはおススメです。
ソバの実の持つ成分と効果をもう少し詳しく見てみましょう。
ソバの実とは?
ソバはタデ科の植物。
日本食である蕎麦は、ソバの実(種)を粉にして蕎麦粉を作り麺を打ちます。
国内での主な産地は北海道で、2015年度のデータでは全収穫量の46%ほどを占めています。
ソバの実は世界中で料理に使われており、例えばロシアのカーシャ(お粥のようなもの)やフランスのガレット(焼き菓子)が挙げられます。
ソバの実の成分と効果
蕎麦と言えばヘルシーで健康に良い食べ物といったイメージが強いですが、一方では蕎麦アレルギーの原因としても知られています。
そのため、全ての人におススメできる食材ではありませんが一般論としての健康への効果や成分を挙げていきます。
- カロリー
- 361kcal
- タンパク質
- 12.0g
- 脂質
- 3.1g
- 飽和脂肪酸
- 0.6g
- 一価不飽和脂肪酸
- 1.11g
- 多価不飽和脂肪酸
- 1.02g
- 炭水化物
- 69.6g
- 食物繊維
- 4.3g
- カリウム
- 410mg
- カルシウム
- 17mg
- マグネシウム
- 190mg
- リン
- 400mg
- 鉄
- 2.8mg
- 亜鉛
- 2.4mg
- 銅
- 0.54mg
- マンガン
- 1.09mg
- セレン
- 7㎍
- クロム
- 4㎍
- 葉酸
- 51㎍
- パントテン酸
- 1.56mg
- ピオチン
- 17.0㎍
お米に比べてタンパク質や食物繊維が3~4倍、その他、カリウム・マグネシウム・鉄・亜鉛などミネラルも多く含んでいます。
γ-トコフェロールと呼ばれるビタミンEも豊富です。
女性のビタミン「γ-トコフェロール」
ビタミンEの一種で女性向けと言われているのがγ-トコフェロール。
体内のナトリウム(塩分)を調整し、水分バランスを保つことから「むくみ」改善に効果的だと言われています。
またγ-トコフェロールにはメラニン生成の原因であるチロシナーゼの活性を抑える働きがあるので、肌の美白にも高い効果が期待されています。
ここにγ-トコフェロールを加えれば、かなりのむくみ対策や改善効果を得ることが可能であるという。
血管を助ける「ルチン」の働き
ルチンはポリフェノールのひとつです。
穀類ではソバのみに含まれている成分で血流をスムーズにします。
その効果は髪の毛の1/100ほどの太さしかない毛細血管にまで及び、生活習慣病や血液疾患の予防に効果的とされています。
また、ビタミンCの活性化をサポートすることで美肌づくりにも有効と言われています。
ソバの実の食べ方
一般的にソバの実の栄養を採る場合は蕎麦を食べるケースがほとんどです。
しかし近年では、ソバの実を使った別のメニューも普及し始めています。
ソバご飯
白米に大さじ1~2程度のソバの実を混ぜて炊き上げる料理。
水加減は通常より多め。
玄米や五穀米入りの白米と同じ感覚です。
炒ったソバの実
ソバの実を塩コショウで炒った簡単料理。
オヤツやおつまみに最適。