コラーゲンとコラーゲンペプチドの違いを知っていますか?
どちらも「美肌の良い成分」というイメージだけは広く知られていると思います。
でも詳しく知っているかと言われれば・・・といったところでしょう。
知らなくても落ち込まないでください!
多くの人が同じはずです。
知らない人のために、出来るだけ分かりやすく&簡単に解説していきます。
コラーゲンを知る
その前にコラーゲンが何なのかを知っておいてください。
コラーゲンはタンパク質の一種です。
アミノ酸がたくさん繋がったものがコラーゲン(タンパク質)と呼ばれます。
コラーゲンには弾力性があり、肌の細胞と細胞を繋いで組織を作ることでカラダに柔軟性・しなやかさを与えます。
コラーゲンがモチモチとした弾力のある肌を作るというのは、この働きによるものです。
コラーゲンについての詳しい説明は別の記事で取り上げていますので、そちらもご覧ください。
コラーゲンとコラーゲンペプチドの違い
コラーゲンとは「タンパク質の一種でアミノ酸が大量につながって出来たもの」というのは説明した通りです。
逆に言えば「コラーゲンを分解すると1個のアミノ酸に辿り着く」わけです。
コラーゲンペプチドはコラーゲンを分解した過程で出来るアミノ酸が数個ほど繋がったタンパク質のことです。
※ペプチド(英語で「peptide」)アミノ酸が数個繋がった状態
コラーゲンを分解するとゼラチンに、ゼラチンを細かく分解するとコラーゲンペプチドに、コラーゲンペプチドを細かくするとアミノ酸へと分解されます。
少し難しい言い方だと分子量が違うということになります。
分子は、物質が特徴を維持したまま分割できる最小の単位のことです。
わかりやすい例えとして水が挙げられます。
水は酸素と水素で出来ており化学式はH2O。
水素(H)の原子2個と酸素(O)の原子1個で構成されているという意味で、この状態が水分子と呼ばれます。
逆にH2Oを水素と酸素の原子に分解してしまうと、それはもう水としての特徴が無くなってしまいます。
ということで、コラーゲンペプチドはコラーゲンよりも分子の量が少ない、サイズが小さい物質ということになります。
効果効能
基本的にはコラーゲンと同じように肌への影響が考えられますので、コラーゲンの記事も参考にしてください。
ここではコラーゲンペプチドの状態での特徴や効果効能をピックアップします。
コラーゲン産生を促す
コラーゲンは食べ物やサプリメントで摂取すると、体内で消化・吸収され、その際にアミノ酸だけでなくコラーゲンペプチドの状態でも吸収されていることがわかってきています。
コラーゲンペプチドのまま吸収されると線維芽細胞(せんいがさいぼう)を刺激。
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮に存在する物質を作り出すため、体内でのコラーゲン産生が高まる可能性があると考えられています。
奥まで届く
コラーゲンペプチドは分子量が小さいことから、肌で言えば真皮の奥まで届きやすいことがポイント。
小さいものの方が、隙間を塗って奥まで入り込むのはイメージできると思います。
コラーゲンペプチドを食べた場合には、腸での吸収の際に。
化粧品に含まれていて塗った場合には、肌での吸収の際に、スッと奥まで届くことが期待されます。
食べても届く
コラーゲンペプチドをサプリメントなどで食べて摂取した場合、血液を経由して皮膚まで高濃度で届くことも確認されています。
ペプチド状態のコラーゲンは美肌づくりにとても有用な可能性を秘めているのです。
コラーゲンペプチドを摂取する方法
コラーゲンを食べた時の消化吸収の過程で出来るコラーゲンペプチドについては別の記事をご覧ください。
コラーゲンペプチド自体を口から食べて摂取する方法は、それほど多くありません。
コラーゲン分解して加工する必要があるため、サプリメントの経口摂取がメインになるでしょう。
効果についてはコラーゲンペプチド製品の各メーカーや大学の研究結果が報告されています。
コラーゲンペプチドを混ぜた飲料を3週間以上飲み続けた場合に、肌の目尻・頬のハリやうるおい、肌のキメなどに改善が見られるようです。
ドリンクや料理、デザートといった食べ物にコラーゲンペプチドを組み合わせて一緒に摂取するには、コラーゲンペプチドを粉末状にしたパウダー製品がオススメです。
体内のコラーゲンづくりに必要なビタミンCも一緒に取りやすいので、食事にコラーゲンを取り入れたいと考えているならこちらの記事も参考にしてみてください。
コラーゲンペプチドが含まれたドリンクやサプリメントも↑の別記事で取り上げているので、コラーゲン製品をまとめてチェックしましょう!