実は2015年あたりから甘酒がブームになっています。
甘酒というと新年の寒い時期にカラダを温める飲み物、というイメージを持つ人が多いでしょう。
ところが、本来の甘酒は夏のドリンク。
栄養も豊富で、成分が点滴に似ていることから飲む点滴とも呼ばれる優れた飲料なのです。
その豊富な栄養で、甘酒は今や美容に関心の高い女性を中心に爆発的な広まりを見せています。
ポイントは甘酒と美肌の関係
ぜひ甘酒の持つパワーをチェックしてみてください!
甘酒はアルコールじゃない
米麴や酒粕を原料に作られている甘酒。
「酒」という文字が入っていますが、甘酒はお酒ではありません。
アルコール度数1%未満で作られるため、ソフトドリンクに分類される飲み物です。
古くは奈良時代から愛飲されており日本の伝統的なドリンクと言えるでしょう。
本当は夏のドリンク「甘酒」
甘酒と聞くと、冬の寒い時期にカラダを温める飲み物という印象を持つ人は多いでしょう。
しかし、俳句において甘酒は夏の季語です。
甘酒は水分や塩分、糖分をバランスよく持っているため、江戸時代には暑い夏を乗り切るために飲まれていたと言われています。
現代に置き換えるなら熱中症対策ドリンクといったところでしょう。
甘酒の成分と効能
甘酒は、米麴を原料とするタイプと酒粕を原料とするタイプの2つに分けられます。
それぞれが含む栄養成分には違いがありますが、最近市販されている甘酒には米麴と酒粕の両方を使ったブレンドタイプが多く見られます。
自分で米麴や酒粕を購入して甘酒を作りたい、という熱意のある人以外はあまり気にしなくても米麴と酒粕、両方の栄養を摂取することができるでしょう。
そんな甘酒ですが、特に注目されるのが美肌への有効性です。
肌の健康や美しさを保つビタミンB群が豊富なだけでなく、美白に有効な物質・デフェリフェリクリシンが含まれているのです。
メラニン生成の抑制や目の下のクマ改善にも有効だとされています。
⇒ 『“酒粕”と“米麹”を使用した甘酒』の飲用で “目の下のクマの改善”が見られました! | 2015年 | ニュースリリース | 森永製菓
では、ビタミンB群とデフェリフェリクリシンに絞ってもう少し詳しくご紹介します。
ビタミンB群
ビタミンB群とは、ビタミンB1やB2など「B」に分類されるビタミンの総称です。
甘酒には次のビタミンBが含まれています。
多くが、肌の状態や体の代謝促進といった美容・ダイエットをサポートしてくれるウレシイ成分です。
- ビタミンB1
- 疲労回復や代謝促進
- ビタミンB2・パントテン酸(ビタミンB5)・ビタミンB6・ビオチン(ビタミンB7)
- 皮膚や粘膜の保護と代謝の促進
- ビタミンB3
- 皮膚のターンオーバー
- 葉酸(ビタミンB9)
- 赤血球の合成に関わるビタミン。妊婦や乳幼児に特に必要とされる
ビタミンB1、B2、B3、B6については別の記事でも取り上げているのでそちらをご覧ください。
デフェリフェリクリシン
ペプチドは、アミノ酸が決まった順番で結合した物質。
デフェリフェリクリシンとは、セリンやグリシンを始めとする6つのアミノ酸で構成されたペプチドです。
研究結果では、デフェリフェリクリシンには肌のシミやシワの原因となるメラニンの生成を抑制。
ビタミンCを上回る美白効果があると報告されています。
⇒ 日本酒メーカー月桂冠がご紹介したい甘酒の美容と健康|健をめざし、酒(しゅ)を科学して、快を創る 月桂冠総合研究所|月桂冠 ホームページ
米や米麴と美白に関しては大手酒造メーカーが以前から化粧品に応用しており、その効能は知られていました。
別の記事でも取り上げているのでチェックしてみましょう。
甘酒の効果的な飲み方
甘酒が特に美肌に有効とわかったところで、今度は甘酒の効果的な飲み方をご紹介します。
甘酒にもベストなタイミングがあるようです。
甘酒は糖とアミノ酸に分解されているので、カラダが栄養を欲している朝に飲むと効果的と言われています。
甘酒に含まれている豊富な栄養が素早く吸収されるのでおススメです。
意外に高カロリー!飲みすぎ注意
ただし、甘酒は100ccで80kcal以上ある高カロリーな飲み物です。
コップ1杯を200ccと考えるなら、160kcalを摂取することになります。
飲みすぎには気を付けましょう。
売れている甘酒はどれ?
甘酒の販売市場で最も高いシェアを誇るのは、森永製菓の製品と言われています。
市場の約3割を占めています。
約7割は女性の購入者ということから、美容や健康への意識が高い女性を中心に売り上げを伸ばしているようです。
おそらく多くの人は、スーパーやコンビニで上の画像のデザイン缶を見かけたことがあるのではないでしょうか?
シェアが高いだけに、かなり入手しやすい甘酒です。
見かけたら一度手に取ってみてはいかがでしょう?