朝食に並ぶのも当たり前となっている乳製品・ヨーグルト。
ヨーグルトがお腹の調子を整えるというのは、誰もが耳にしている話でしょう。
ヨーグルトには腸の働きを活発にする菌が含まれているからです。
皆さん、ヨーグルトは冷蔵庫で保存していますね?
そして、冷蔵庫から取り出したらそのまま食べていませんか?
実は、ヨーグルトは冷たいまま食べるより、温めて食べた方が腸の働きをさらに活性化するのです。
ホットヨーグルト
今回はこの温かいヨーグルトについてご紹介します。
ヨーグルトとは?
誰でも知っているヨーグルト。
しかし、ヨーグルトがどうやって作られるモノなのかを知らずに食べている人もいるのではないでしょうか?
ヨーグルトは、生乳などを乳酸菌で発酵させたものです。
紀元前から食べられているとも言われている歴史の古い食べ物。
ヨーグルトと言えば、健康とイメージが直結するでしょう。
ヨーグルトの健康効果が認められ始めたのは100年ほど前。
1985年に酸っぱくなった乳に微生物の存在が確認され、乳酸酵母と名付けられました。
1900年に入りブルガリアに住む人の長寿の秘訣はヨーグルトの乳酸菌が腸内で作用している為では、という仮説が立てられ医学者・グリゴロフによって裏付けられました。
こうして現代まで続く健康生活へのヨーグルト利用が始められたのです。
ヨーグルトが体にもたらす効果
ヨーグルト最大の特徴と言えば、整腸作用でしょう。
ヨーグルトに含まれる菌が腸内の善玉菌を増やすことで腸の働きを活性化し、排便を促す作用に繋がってくるのです。
菌は通常生きたまま腸に届くことは少なく死滅してしまいますが、その死骸を善玉菌が取り入れることで数を増やし腸の働きが活発になります。
また、菌の中にはビフィズス菌やクレモリス菌など生きたまま腸に届く強い菌も存在しています。
ビフィズス菌を含むヨーグルトの方が、含まないヨーグルトよりも整腸効果が高いと言われているので、お腹の調子を整える目的であればビフィズス菌入りのヨーグルトがおススメとされているのです。
以上のように、適切に排便を促し腸を健康に保つことでダイエット効果のみならず、体に適切な栄養を送るための腸環境を整えることで肌も美しく保てるようになってきます。
温かいヨーグルトのダイエット効果
では本題です。
一般的にはヨーグルトは冷蔵保存して、食べる場合は冷たいまま口にするでしょう。
実は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は冷蔵された温度だと動きが鈍くなっているのです。
乳酸菌が活発に働くには、38℃~40℃の温度にすることが最適と言われています。
つまり、冷蔵状態のまま食べるよりヨーグルトを温めて食べた方が、高い整腸効果が期待できるということになります。
ホットヨーグルトの作り方
ヨーグルトの温め方は極めて簡単です。
電子レンジでヨーグルト150gを40秒温めるだけ(500W)
冷蔵時に比べて酸味が少々強めに感じる人もいるかもしれません。
食べにくい人のチョイ足しレシピ
もし温かいヨーグルトが食べにくいという人には、バナナを加えると良いでしょう。
バナナの甘味がホットヨーグルトの酸味を中和して食べやすいデザートに変身するはずです。
もちろん食べやすさだけではありません。
バナナにはオリゴ糖が豊富に含まれており、乳酸菌の働きを活性化させるのです。
なお、バナナも食べ過ぎれば太る原因になります。
多くても1本分程度の抑えましょう。
継続して食べることが重要
ヨーグルトは一度食べれば整腸効果が見込めるわけではありません。
含まれる菌の多くは死滅、体外に排出されます。
しかし一部は生き残ったり、死骸を取り込んで善玉菌が増えると言った腸にとって良好な働きをするのです。
つまり、毎日食べ続けることで少しずつ腸内環境が変化していくということになります。
一度で効果を求めず、継続するように心がけましょう。