バジルといえばイタリア料理に用いられる食材。
バジルの葉がパスタやピザに使われているイメージでしょうか。
しかし、バジルの葉はインドで古来から医療に用いられてきた歴史のあるハーブです。
その香りには心を落ち着ける働きがあり、さらに含まれる栄養には女性の美しさをサポートする成分が多く含まれています。
ここ最近はバジルシードがダイエット向きとして知られるようになり、バジルの知名度はさらにアップしています。
低カロリーで食物繊維が豊富、オメガ3脂肪酸も含んでいることから、特にダイエットにおススメです。
バジルシードは別の記事で取り上げているので、そちらも是非ご覧ください。
この記事では、バジルシードではなくバジルの葉について、栄養成分や美容への期待できる効果をご紹介しています。
バジルとは?
バジルはシソ科のハーブ。
和名で目箒(めぼうき)、英語ではBasil、イタリア語ではBasilico(バジリコ)、フランス語ではBasilic(バジリック)、スペイン語ではAlbahaca(アルバーカ)、ドイツ語ではBasilikum(バジリクム)、中国語では罗勒(ルオエ)、タイ語ではホーラパー(泰)とそれぞれ表記。
トマトやオリーブオイルと相性が良く、イタリア料理の食材として知られています。
バジルと言えばスイートバジルやバジリコのことを指す場合もあるようです。
バジルの基礎成分
- エネルギー
- 24kcal
- 水分
- 91.5g
- たんぱく質
- 2.0g
- 脂質
- 0.6g
- 炭水化物
- 4.0g
- 食物繊維
- 4.0g
- 水溶性食物繊維
- 0.9g
- 不溶性食物繊維
- 3.1g
- 糖質
- 0g
- ナトリウム
- 1mg
- カリウム
- 420mg
- カルシウム
- 240mg
- マグネシウム
- 69mg
- リン
- 41mg
- 鉄
- 1.5mg
- 亜鉛
- 0.6mg
- マンガン
- 1.91mg
- βカロテン
- 6300㎍
- ビタミンA
- 520㎍
- ビタミンE
- 3.9mg
- ビタミンB1
- 0.08mg
- ビタミンB2
- 0.19mg
- ナイアシン
- 0.6mg
- ビタミンB6
- 0.11mg
- 葉酸
- 69㎍
- ビタミンC
- 16mg
- ビタミンK
- 440㎍
バジルにはこんな美容効果が!
バジルはアロマとして利用されるハーブ。
最も特徴的なのは香りによる効能です。
もちろんミネラルやビタミンも豊富なので、肌やアンチエイジングといった美もサポートしてくれます。
詳しくチェックしてみましょう。
リラックス効果
バジルはリラックス効果を持つハーブ。
これはバジルに含まれるリナロールを始めとする精油成分の働きによるものです。
リナロールはラベンダーなどにも含まれている香り成分で、心を鎮める作用や集中力をアップさせる効果があると言われています。
ビタミンが肌を若く美しくサポート
バジルに含まれるビタミンで注目したいのはビタミンAとビタミンE。
バジルは特にβカロテンの含有量が多く見られます。
βカロテンは摂取すると一部が体内でビタミンAに変換されるプロビタミンA。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持することで、美しい肌づくりをサポートしたり口内炎などを予防してくれます。
目の機能にも関係しており、暗闇で目が慣れるという人間の性質に関わっています。
ビタミンEはナッツ類に多く見られるビタミン。
老化の原因と言われる体内の活性酸素を除去する抗酸化作用を持っており、若さを維持するために大切な成分です。
若さを保つということは、肌の機能が活発ということ。
ターンオーバーなど美しく新しい肌細胞を生み出す働きも衰えにくいため、美肌を作るためにはビタミンEも必要となります。
ビタミンAやビタミンEだけでなく、バジルには肌の健康を守るビタミンB群やコラーゲンの産生に関わるビタミンCを含んでおり、美肌にとって有効な食材と言えます。
豊富なカリウムで「むくみ」解消
バジルに含まれるミネラルのひとつ・カリウム。
カリウムには、カラダのむくみ解消に繋がる働きがあります。
むくみは塩分を採り過ぎて細胞のナトリウム濃度が増えた時、それを下げる為に水分を吸収することで起こる水ぶくれ状態。
カリウムは細胞からナトリウムや水分を排出して元の状態に戻そうとするバランスを整える作用があるのです。
鉄や造血ビタミンで貧血を回避
バジルにはミネラルやビタミンが多く見られます。
その中でも鉄やビタミン12、葉酸には血液を作ったり健康を守る働きがあります。
これらは血液中のヘモグロビンづくりをサポート。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ重要な役割を持っているので、不足すれば酸欠となり貧血状態となってしまいます。
バジルの使い方
バジルの葉
バジルを葉の状態から使うなら大型スーパーなどで購入できます。
野菜売り場に置いてあるケースが多いので、探してみましょう。
またネットはソースや香辛料など加工されたものが多いですが、バジルの葉を購入することもできるようなのでご紹介しておきます。
香辛料
こちらはバジルの香辛料。
小型スーパーでも頻繁に目にするので入手は簡単です。
ハーブティー
アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)で使われるバジルの一種「ホーリーバジル」を使ったハーブティー。
クセが少なく、バジルの中ではこのホーリーバジルがハーブティーの材料として知られています。
バジルペースト
バジルペーストは、バジルの葉・ニンニク・オリーブオイル・粉チーズ・松の実・塩をフードプロセッサーでペースト状にしたもの。
ソースや調味料としての利用がメイン。
簡単に作れて料理も美味しく仕上がることから、バジルの利用方法として人気です。
作り方は様々なサイトで公開されているのでそちらをご覧ください。
もちろん自宅で作らなくても、バジルソースとして製品が発売されているのでそちらを利用してもOK!
生野菜のディップなどにおススメです。