モロヘイヤはエジプトを原産とする植物。
英語ではmulukhiyaと表記。
食用の歴史は古く、古代エジプトまで遡るとも言われています。
栄養価がとても高く、健康や美容にも有効な成分が豊富。
『古代エジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んで病を治した』
『クレオパトラも好んで食べた』
という言い伝えもあるほどです。
切り刻むと独特の粘り気が出てくるという特徴を持っています。
現在の日本ではスーパーなどで買うことができるため、美容や健康志向が高い女性を中心に人気の食材となっています。
今回はモロヘイヤが美容にどんな効果を与えてくれるのかという点を中心に取り上げています。
モロヘイヤに毒?危険性があるのか?
一部のメディアではモロヘイヤに毒性があるという話を目にします。
健康に害を及ぼす可能性のある話題なので正確な情報源で確認してみましょう。
東京都福祉保健局のサイトによるとモロヘイヤの種に強い毒性が含まれていることが判明したとのこと。
これは1996年10月に農家で牛5頭に果実の付いたモロヘイヤを与えたところ、3頭が死亡したという事故により発覚。
モロヘイヤの種にはストロファンチジン(ストロフェチジン)という毒が含まれており、それが原因だった模様。
なお、食用として流通している市販のモロヘイヤの葉には毒性が検出されていないので日常生活でモロヘイヤの葉を口にする際に過度な心配をする必要はないようです。
栄養成分
モロヘイヤに含まれている主な栄養は次のようになっています。
- カロリー
- 38kcal
- タンパク質
- 4.8g
- 脂質
- 0.5g
- 炭水化物
- 6.3g
- カリウム
- 530mg
- カルシウム
- 260mg
- マグネシウム
- 46㎎
- リン
- 110mg
- 鉄
- 1.0g
- βカロテン
- 10000㎍
- ビタミンB1
- 0.18mg
- ビタミンB2
- 0.42mg
- ビタミンC
- 65mg
- 食物繊維
- 5.9g
- カロリー
- 25kcal
- タンパク質
- 3.0g
- 脂質
- 0.4g
- 炭水化物
- 4.0g
- カリウム
- 160mg
- カルシウム
- 170mg
- マグネシウム
- 26㎎
- リン
- 53mg
- 鉄
- 0.6g
- βカロテン
- 6000㎍
- ビタミンB1
- 0.06mg
- ビタミンB2
- 0.13mg
- ビタミンC
- 11㎎
- 食物繊維
- 3.5g
女性にうれしいモロヘイヤ
モロヘイヤは含まれている栄養には、女性が日頃から抱いている美容の悩みをフォローしてくれる成分がたくさん含まれています。
ビタミンとネバネバが美肌をサポート
健康野菜の代名詞と言えばホウレンソウ。
豊富なビタミンを含んでいるのでおり美肌づくりにおススメですが、モロヘイヤはホウレンソウ以上です。
βカロテン
モロヘイヤの大きな特徴は、ビタミンAと同じ作用のβカロテン。
ホウレンソウの2倍以上を含んでおり野菜の中でもダントツの量を持っています。
ビタミンAが不足すると肌が乾燥したり角質化するため肌トラブルが起きやすくなる可能性があります。
ビタミンB
ビタミンBやビタミンCも豊富に含んでいるモロヘイヤ。
ビタミンB群は、エネルギーを作るために必要で不足すると食欲不振や疲労が蓄積されやすくなりがちですが、皮膚や粘膜の健康を維持するためにも使われる美肌に重要な成分と言えます。
ビタミンC
そしてビタミンC。
美容のビタミンと呼ばれるビタミンCは、肌の細胞同士を繋ぐコラーゲンを作るために必要不可欠な栄養です。
コラーゲンは弾力性を持っており肌のハリやツヤに重要な役割を持っている美肌の重要なポイントと言えます。
ビタミンCは抗酸化作用を持っている為、カラダを酸化(老化)から守るアンチエイジングにも有効。
モロヘイヤに含まれるビタミンCは、まさに美容のためのビタミンなのです。
食物繊維でお通じスッキリ
食物繊維も多く含んでいるモロヘイヤ。
食物繊維は、腸の活動を活発にしたり善玉菌を増やすといった腸内環境を整える働きがあります。
これによりお通じも良くなって便秘という女性の悩みを解消してくれる可能性が高まるのです。
現代人は食物繊維が不足しがちと言われており、厚生労働省が示す推奨摂取量「男性20g以上、女性18g以上」を下回っています。
20代女性では11.8g、30代女性は12.5g、40代女性は13g、50代女性は14.4g。
ここ最近の女性の食物繊維摂取量はこのような感じです。
明らかに食物繊維が不足しており、便秘に悩む女性が多いのも納得のデータ。
食物繊維はたくさん摂取しても害が無いと言われていて、逆に意識しないと直ぐに不足してしまうので、積極的な摂取が望まれています。
むくんだカラダをデトックス
モロヘイヤはホウレンソウに比べて2倍ほどのカリウムを含んでいます。
カリウムは体内の塩分と水分のバランスを調整して不要な分を排出する働きがあるミネラルです。
体内の塩分が多いと濃度を下げるために水分が取り込まれます。
これが「むくみ」です。
つまりカリウムで余計ない塩分と水分が出ていくと「むくみ」が元に戻るということになります。
「むくみ」に悩む女性は多いのでカリウムを含んだ食品の摂取はおススメです。
モロヘイヤの簡単な食べ方
モロヘイヤの栄養を摂取するおススメの方法は、当然ですが食べること。
最も簡単な方法は、モロヘイヤをサッと茹でた後に刻んで、かつお節と醤油をかけて和えてしまうことです。
小鉢のようにそのまま食べても良し、ご飯にかけて食べても良し、豆腐に添えてたべても良し。
サッパリした後味で栄養価もバッチリ摂取できる簡単メニューなのでおススメです。
もう少し手の込んだレシピは様々な料理サイトや大手食品メーカーの公式サイトなどに掲載されています。
代表的なサイトへのリンクを掲載したので是非ご覧ください。
- [モロヘイヤ]栄養を逃さない茹で方のコツと食べ方|カゴメ株式会社
- モロヘイヤのスープのレシピ|キユーピー3分クッキング
- モロヘイヤ|とれたて大百科|野菜のチカラをもっと知る|JAグループ (野菜)
- モロヘイヤ/JA松阪
調理が面倒という人はサプリメントで補うという方法も。
錠剤や粉末状などモロヘイヤを原料とした健康食品もインターネットを中心に多数発売されているので、調理は避けたい!という人にはおススメです。