女性のダイエットの味方になり得るのでしょうか?
今、各メーカーが健康食品に投入している注目の物質があります。
難消化性デキストリン
脂肪や糖の吸収を穏やかにし、お腹を整え、カラダの余計な脂肪も減っていく・・・と言われており、近年注目を浴びています。
さて、この「難消化性デキストリン」とは一体どのような働きをするものなのでしょうか?
難消化性デキストリンとは
難消化性デキストリンは食物繊維を補うために作られた物質です。
水溶性食物繊維の一種で熟した果実などに含まれているものですが、食品としては「トウモロコシ」のデンプン由来の難消化性デキストリンが主流です。
かつては役に立たない物質として見向きもされなかった難消化性デキストリンですが、近年ではその有用性が確認されたことから生産されています。
体内での作用
難消化性デキストリンが脚光を浴びることになった有用性とは次のようなものです。
食後の血糖値上昇を緩やかに
食事で、特に炭水化物を摂取した場合はブドウ糖に分解された後に小腸で吸収されます。
一般に食事を採ると血糖値が上昇するのですが、それにより血糖値を下げるためのインスリンが分泌されます。
インスリンには脂肪の合成を促進し分解を抑制する働きがあるため、過剰に分泌されると太りやすいとされています。
詳しくは別の記事で取り上げているのでそちらをご覧ください。
血糖値が急激に上昇すれば、それだけ抑えるためのインスリンも分泌されます。
難消化性デキストリンが血糖値の上昇を緩やかにすることでインスリンも抑えられ、太りにくくする可能性が示されているのです。
食後の中性脂肪の上昇を緩やかに
脂質に関しても血糖値と同様です。
難消化性デキストリンは、食事に含まれる脂質の吸収を遅らせることで食後の中性脂肪の上昇を緩やかにすると言われています。
中性脂肪は摂取するとエネルギー源となりますが、余剰分は肝臓や皮下脂肪に蓄えられます。
中性脂肪を過剰に取り込むと脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクが高まるため注意が必要です。
おなかの調子を整える
難消化性デキストリンには水分を保持する性質があることから便を適度な柔らかさで保ち、便の容積を増やすことで排便を促す作用があると言われます。
過去の試験では、1日に5~10gを摂取することで便通が良くなったとする報告も挙がっています。
内臓脂肪を減らす
過去の例として、10gの難消化性デキストリンを1日3回、3か月に渡って投与したところ内臓脂肪の面積が40%近く減少、ウエストも10cmほど細くなったという報告もあります。
ミネラルの吸収を促す
ミネラルとは、カルシウム、鉄、ナトリウムなど体内では産生できない無機質の総称です。
厚生労働省が摂取の基準として定めているのは次のものになります。
- ナトリウム
- マグネシウム
- リン
- カリウム
- カルシウム
- クロム
- マンガン
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
- セレン
- モリブデン
- ヨウ素
難消化性デキストリンには、このようなミネラルの吸収を促進する働きが確認されています。
難消化性デキストリンに危険性はある?
難消化性デキストリンは、要するにデンプンの一種です。
アメリカでは摂取量の上限を設けないほどに安全とされており、また日本においても特定保健用食品として様々な食品に利用されているため、きちんと安全が確認されている物質なのです。
1日3回、10g x 3 を長期間摂取しても体内の異常は確認されなかったことが過去の試験でも確認されているので、難消化性デキストリンに関しては危険性のない安全なものと考えて問題ありません。
もちろん難消化性デキストリンに限らず、何事も過剰な摂取は禁物です。
食べ過ぎたら誰でもお腹が苦しくなるのと同様、難消化性デキストリンも常識はずれの摂取を行ってよいというものではありませんので誤解のないように。
難消化性デキストリンを含む食品
難消化性デキストリン400g
基本的にデンプンなので「難消化性デキストリン」をそのまま食事に混ぜるなどして利用することが可能です。
「難消化性デキストリン」は食事と一緒に摂取すると効果的とされているので、お茶に混ぜて食事のお供にすると最善かもしれません。
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糖と脂肪の吸収を抑える、チョコレート初の機能性表示食品として発売されています。
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脂肪や糖の吸収を穏やかにしつつ、不足しがちな栄養を補えます。