カカオは言うまでも無くチョコレートの原料です。
日本人にとっては身近な食材で気付きにくいのですが、近年はスーパーフードとして再び脚光を浴びています。
スーパーやコンビニで「カカオ〇〇%」というキャッチコピーのチョコレートが販売されているのを見かけるでしょう。
美容や健康への関心が高まるなかで、カカオを使った食品は手に入れやすいことから売れ筋なのです。
注目すべきはカカオポリフェノール。
カカオが持つ凄いチカラを知って、カカオ生活を始めてみましょう!
暑い国の植物「カカオ」
カカオは、あおぎり科の熱帯植物。
中南米や東南アジア、西アフリカなどが代表的な原産地です。
花は白をベースにピンク・紫・黄色など複数の配色を持つ美しさ、実は枝だけでなく幹にも見られる、他とは趣の異なる樹木と言えます。
カカオ豆は種のこと
食用として利用されるカカオ豆は、カカオの実の中にある種を指します。
そうはいっても、一般家庭で実際にカカオ豆を購入して使う機会は稀でしょう。
多くはチョコレートといった洋菓子、調理用パウダー、ココアなどの飲料など加工品として身近なものとなっています。
カカオとココアの違い
カカオとココアは同じもの、発音が違うだけです。
イギリスでは「カカオ」の発音が難しいことから「ココア」と呼ばれるようになり、日本でも使われるようになったと言われています。
日本では一般に次のような使い分けが目立ちます。
- カカオ ⇒ チョコレート
- ココア ⇒ 飲み物
スーパーフードと呼ばれる理由
カカオがスーパーフードとされているのは、主に次のような成分が注目されているからでしょう。
カカオポリフェノール
ポリフェノールは植物の味や色の素となっている成分。
ワインが真っ先に思い浮かぶでしょう。
ポリフェノールの効果には、抗酸化作用やストレス軽減、血管やコレステロールの健康を維持するといった美容・健康への働きが挙げられます。
カカオポリフェノールも同様です。
血圧低下や動脈硬化予防、アンチエイジングなどカラダを若く保つための効果は様々な飲食メーカーの研究・情報公開から明らかとなっています。
⇒ 5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン | みんなの健康チョコライフ
食物繊維
食物繊維には腸を整え便通を促す働きがあります。
カカオ豆はリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維が豊富。
リグニンはコレステロールの上昇を抑制する働きが見られる他、不溶性で糖質の吸収を抑えると考えられています。
⇒ カカオ製品の生理効果(www.aichi-inst.jp)
カカオニブとカカオマスって何?
ところで、カカオニブとカカオマスという言葉を聞いたことがありますか?
スーパフード「カカオ」の中でも特にこの2つが注目キーワードとして挙げられます。
これらは、言ってしまえばチョコレートやココアパウダーなどの素で、カカオ豆の加工途中に生み出されるモノと言えます。
カカオニブ
カカオ豆が発酵 ⇒ 乾燥 ⇒ ロースト ⇒ 砕くという工程を経て、外皮と胚芽を除去されたものがカカオニブ(カカオ豆の胚乳の部分)です。
カカオの直接的な香りや苦味が特徴で、そのまま食べるよりはシリアルのトッピングやケーキ・クッキーなどの材料として利用されます。
インターネットなど大手通販サイトで販売されており、見た目は先述した通り「カカオ豆を砕いた」状態です。
製品によって様々ですが、カカオニブの主要な栄養成分は次の通りです。
あくまで目安の数値です。
- カロリー 600kcal
- タンパク質 15g
- 脂質 50g
- 糖質 10g
- 食物繊維 40g
カカオマス
カカオニブをペースト状にしたものがカカオマス。
カカオマスを加工しココアバターを取り除いて粉末化するとココアパウダー。
ココアパウダーにココアバターや砂糖などを加えたものがチョコレートになります。
カカオマスもカカオニブと同様に大手通販で購入が可能。
主に固められた状態で販売されており、円形だったり砕かれたものだったりと様々です。
カカオマスの主要な栄養成分は次の通り。
こちらも目安です。
- カロリー 650Kcal
- タンパク質 15g
- 脂質 50g
- 糖質 10g
- 食物繊維 20g
カカオを取り入れる生活を始めるには?
カカオが美容や健康に与えるチカラが分かったと思いますが、ではカカオを取り入れた生活を始めるにはどうしたらよいでしょう?
と、それほど難しい話ではありません。
最初の一歩としておススメはチョコレートです。
もちろん、甘くておいしいお菓子の方・・・ではありません。
「カカオ〇〇%」として発売されている「ポリフェノールやカカオ効果」がパッケージに印刷されているものです。
カカオポリフェノールの含有量で「70%台」「80%台」「90%台」と、概ね3つのタイプが存在しています。
スーパーやドラッグストアで購入できるので学校帰り、会社帰りに買ってみるのも良いでしょう。
初心者には70%台の最も含有量が少ないものをおススメします。
数字が高くなるとそれだけ苦味が増すため、徐々に慣れていくほうが無難。
脂質は多いので食べ過ぎには注意しましょう。