おからとは豆腐の製造過程で作られる豆乳の搾りかすのことです。
つまり廃物なのですが、実は栄養素が豊富であることから近年ではおからパワーに注目が集まっています。
特に女性の関心が強いのはダイエット効果です。
TBS「ピラミッドダービー」でおからパウダーが取り上げられた際にも、女性芸人・八幡カオルさんがチャンレンジ。
61.1kgあった体重が58.3kgと2.8kgの減量に成功しています。
しかし、大豆の搾りかすといえるおからに何故ダイエット効果があるのでしょう?
おからの持つ成分とダイエットに及ぼす効果、乾燥おからやおからパウダーの作り方などをまとめました。
「乾燥(ドライ)おから」と「おからパウダー」の違い
おからダイエットを取り上げる時には乾燥おから(ドライおらか)とおからパウダーの2つが登場します。
この2つに効果的な違いはありません。
乾燥おから(ドライおから)を「きな粉」くらいに細かくしたもおのが「おからパウダー」と呼ばれているようです。
そのまま食べる分には2つの違いはありませんが、パンやホットケーキの素に練り込むなど調理に使用するケースでは「おからパウダー」の方が有用だと言えるでしょう。
乾燥おから(おからパウダー)がダイエットに良い理由
乾燥(ドライ)おから、おからパウダーのダイエット効果は、大豆由来の成分と豊富な食物繊維によるものと言われています。
サポニン
サポニンは植物の根・葉・茎に含まれている成分で、大豆に含まれるサポニンは特に健康への効果が高いと言われています。
血管に付着した脂肪を洗い流すことで血流を改善するだけでなく、脂肪の吸収を抑制・蓄積の防止、悪玉コレステロールの低減、免疫力のアップ、肝機能の向上といった作用が期待されています。
大豆ペプチド
複数のアミノ酸(タンパク質の素)が結合したものをペプチドと呼びます。
由来する動植物によって効果効能にも違い、大豆ペプチドの場合は脂質の燃焼を促進しエネルギーに変換して体内に供給することで、披露の回復に働くと言われています。
大豆オリゴ糖
オリゴ糖に関する説明は難しいので割愛しますが、糖質の一種ということだけ覚えておいてください。
大豆に含まれるオリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなります。
結果、善玉菌の数を増やすことから腸内環境の改善に役立ちます。
食物繊維
おからには水に溶けにくく、水分を吸収することで膨らみやすい不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
腸の「ぜん動作用」(物質を移動させる運動)を促進するため、便通が促され便秘解消にも効果があるというのは周知のとおりです。
そもそも、おからには100gに11.5gの食物繊維が含まれていますが、乾燥させたドライおからは100g中に43.6gと含有量が変化します。
100gに43.6gとなるとレタスの約30倍に達します。
食物繊維が不足しがちな現代人にとっては、とても優秀な食材であると言えます。
乾燥(ドライ)おから / おからパウダーを使ったダイエット方法
おからの持つ大豆由来のパワーが分かったところで、ダイエットの実践方法をご紹介します。
そうはいっても、難しいことはありません。
1日に大さじ山盛りの量(10gほど)を3杯、他の料理と一緒に食べるだけです。
それだけで、便通の改善や料理の「かさ増し」によるダイエット効果が期待できます。
乾燥(ドライ)おからの作り方
ドライおからを自宅で作る場合には、次の手順で行いましょう。
実際には炒めるだけなので難しいことはありません。
- おからを用意(100g)
- フライパンにクッキングシートを敷いて、おからを投入
- 弱火~中火で30分ほど炒める
これでドライおからが完成です。
おからは通常、保存期間が1~2日ですが、ドライおからにすると7日~10日ほどの保存が可能です。
ちなみに「おから」はスーパーの豆腐売り場などで入手可能となっています。
乾燥(ドライ)おからを買う
実は、おからを乾燥させたものは製品化されています。
作るのも比較的簡単ですが、安価で入手も可能なのでご紹介しておきましょう。
おからパウダーを手に入れるには?
ドライおからを粉末状にすれば「おからパウダー」になりますが、手間と感じるのであれば購入するのが手っ取り早いでしょう。
お手頃な価格で購入できます。