一般的にはダイエットは次の図式が基本です。
オイルは高カロリーなのでダイエットでは避けるべき食材のひとつと考えられてきました。
オリーブオイルは小さじ1(5ml)で約46kcal、大さじ1(15ml)で約138kcal。
これまでの常識では避けるべき食材なのですが、オリーブオイルを使ったダイエットという情報が世の中には広まりを見せているのです。
オリーブオイルのダイエット方法は大きく分けると2つ。
ひとつはオリーブオイルを料理に使う方法、もうひとつは、オリーブオイルを飲む方法です。
健康食「地中海式ダイエット」
地中海に面したイタリア、ギリシャといった国で見られる食事内容をとり入れた健康食のことを「地中海式ダイエット」や「地中海食」と呼びます。
この場合のダイエットは減量ではなく
健康的な食事メニュー
を指しているので、本質としては女性の求めるダイエットではありません。
地中海式ダイエットは
野菜や果物、豆・ナッツ、穀物、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、魚介類、オリーブオイル、赤ワイン
を中心としたメニュー。
肉や糖類、トランス脂肪酸はなるべく減らします。
栄養的には
食物繊維・オメガ3脂肪酸・ポリフェノールが多く、飽和脂肪酸・コレステロールが少ない
という特徴が見られます。
これにより血管の健康や心臓疾患・糖尿病の予防に有効として様々な医者・医療関係者が紹介しています。
オリーブオイル単体でも1日小さじ4杯の摂取で心臓病のリスクが大幅に下げることができるという研究結果も報告されている根拠ある食事メニューと言えます。
減量を目的としたダイエットとは異なりますが、メニュー構成が野菜・魚が中心とヘルシー。
結果的に脂肪や体重の減少にも繋がるので、スタイルやウエイトが気になる女性にもおススメです。
飲むダイエット
「飲む」というのは文字通りオリーブオイルだけをそのまま摂取するダイエット法。
ダイエットの根拠となっているのが「満腹中枢への刺激」と「脂質代謝の活性化」の2つです。
痩せる理由とは?
満腹中枢を刺激する
オリーブオイルを飲むと主成分オレイン酸が小腸で吸収されるとオレオイルエタノールアミド(OEA)に変化。
副交感神経系を介して1時間ほどで満腹中枢を刺激するようになると言われています。
満腹中枢は脳で食欲を司る司令塔の役割を持っています。
オリーブオイルを飲むと1時間ほどで満腹感が得られるのでカロリーコントロールがしやすいというわけです。
体脂肪の減少
オレオイルエタノールアミド(OEA)は脂質代謝に関わる物質の活性化させることで肝臓での脂質の代謝と分解を促進するという働きも持っています。
オリーブオイルを飲むと悪玉コレステロールの低減、中性脂肪や体脂肪の減少に繋がる可能性があるということになります。
飲むタイミングと飲み方
イギリスの研究結果では「1日小さじ4杯のオリーブ油で心臓病のリスクが大幅に低下させる」と言われています。
満腹中枢への刺激タイミングを考えると
食事の1時間ほど前にスプーン1杯くらいのオリーブオイルを飲む
という量を目安にすることが良いと考えられます。
ダイエットに使うオリーブオイルはどれが良い?
オリーブオイルと言っても種類が色々あります。
詳しい種類やオリーブオイルに関する知識は下の記事にまとめているのでそちらをご覧ください。
エクストラバージンオリーブオイルを選ぼう!
ダイエットに使うオリーブオイルは最上級のエクストラ・バージン・オリーブオイルにしましょう。
オリーブオイルはオリーブの果実を搾って作られます。
エクストラバージンオリーブオイルは、オリーブをそのまま搾って抽出された1番搾りのオイルで、フレッシュジュースのようなものです。
つまりオリーブの栄養やダイエット有効成分が豊富に含まれるのはエクストラバージンオリーブオイルになります。
酸度が低いオリーブオイルがオススメ
酸度というのは簡単に言うとオリーブオイルの鮮度を表す数値です。
エクストラバージンオリーブオイルは酸度が0.8%以下のもの。
なので、酸度が低いエクストラバージンオリーブオイルを選ぶのが目安となります。
オリーブオイルにはエクストラバージンオリーブオイル以外にも様々な種類があります。
必ずエクストラバージンオリーブオイルで酸度が0.8%より低い製品を選ぶようにしましょう。
↑こちらのオリーブオイルは酸度が0.2~0.4%くらいで作られているので成分・人気ともにオススメです。